自称「セキュリティーアナリスト」古川泰弘氏
暴論である。
まず、脆弱性を指摘しようとしたのだから、行為の目的は意図して行った、明白である。
一方の「あざ笑うメッセージを残している。」は不正アクセスとは関係ない。
明白な他の事象と、関係ないけれど悪い印象を与える表現を結べば不正アクセスとなる氏の論旨が理解できない。
氏はさらに飛躍した発言をする。
相手がリスクを背負っても穴をふさがないのであれば、それでも構わないだろう。
まず、相手がリスクを背負っている、つまり被害者が出たら現状回復をすると保証しているのか?
そんなことはWebには書かれていない。そんな責任感あるサイトにはなっていなかった。管理が適切に行われていなかったとはそういうことだ。適切に管理はしていませんが、責任は取りますなんて暴論だろう。
さらに、「それでも構わないだろう」とは、誰が構わないのか?サイトか?漏洩された側か?
管理を怠って脆弱性だらけのサイトが、責任範囲は何故かきっちり見分けられ、漏洩した被害者に十分な保障ができるから、危険を指摘してやる必要なんて無い。
というのが氏の持論となる。
そして、
部外者がどうこうできるというのは思い上がりというものだ。
と締めくくっている。つまり、こういう意見か。
部外者は黙ってみていろ、世間の個人情報漏洩したサイトをみろ、きっちり500円払っているじゃないか。 その複雑な事情が分からないようなら脆弱性の指摘をする資格なんて無い。
そういえば氏はこんな記事を書いている。
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2000/0221/ug.htm
不正アクセス禁止法が施行される段階にWebを閉鎖したことで、自らが情報発信する内容の危険性を認める結果となった。過去に特定分野のWebが一時期に閉鎖した例に、処罰の規制対象にインターネットが含まれるようになった「風俗営業等の規則及び業務の適正化に関する法律」(風営法)の改訂がある。
強引なこじ付けは氏の常套手段のようである。根拠があるような書き方をして、根拠は空である。