冷静な意見

ちせさんの貴重な記録、他にも傍聴した方々の所感等も出揃い、材料が俎上に揃って、ようやく冷静な意見が出始めました。

園田氏のblog
http://d.hatena.ne.jp/sonodam/20050330#p2

不正アクセス禁止法が1台の物理的マシンを想定しているとしても、ホームページのアクセス制御となれば、やはりBasic認証を始めとしたパスワード入力による認証となる。

それが無くてアクセスしても通常の利用なら・・・・
しかし、Googleでファイルタイプを指定して検索してアクセスしたら、それは意図的に公開したくないファイルでも、設定がOn/Offの単純な世界で意図にかかわらず見れてしまうこともある。

ならばOSのアクセス制御でディレクトリに適切なアクセス制御をかけておくべきで、アクセス制御がされていなかったら、やはり結果論で見れてしまっても不正アクセスでは無いだろう。

そうしてみるとFTPの論は筋が通っているようでいて、技術面でも、インターネットの常識でも、違和感が強いのはFTPによる制御という論の方である。

裁判の中での議論を追っていき、その中の世界で考えればFTPでも論旨は通り、office氏は専門家なのだからしてはいけないことを分かっていてやったという展開になる。

そして、「分かっていて実行した」と推定されてしまうのは、非常に不利である。それは検察側都合だからである。こうした推定をされてしまうと、セキュリティ技術者は余りに不利である。