坊やだからさ

セキュマガ連載時代は、政府機関とか都銀を相手にクロスサイトの脆弱性を指摘し、警鐘を鳴らしまくっていました。

ムーブメントとしては効果があって、脆弱性を減らすのには大いに貢献したと思います。彼の評価は、よくあんなにズバズバ指摘できると高まる反面、何様のつもりだと激しく嫌われ(叩かれ)始めたのだとと思います。

この行動は、サラリーマンだったら勤務先にいられなくなることは確実なので、その潔く社会を敵にする姿勢は羨ましくもあり、故に嫌われることになっていったと思います。

私は、彼を三文ライターだと思っていたので、失うものなど無いからああいう行動が出来ると思っていました。名誉も地位も家族も無ければ、自分の価値観を貫いて、自分の責任は自分で取ればいい、それゆえの強さだと思っていました。

現実には、彼は失うものがあったわけで、徹底抗戦できる身ではなかった。

何だろ、上手く言い表せないが、「坊や」だったわけだ。