サイバーボッタクリ戦法、サイバー逆切れ戦法

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/special/2004/03/22/2500.html

> ──男性に対する損害賠償訴訟に発展したことで、セキュリティ上の問題などを指摘する活動が萎縮するという向きもある。実際、A.D.200Xも活動を停止している。
>
>  それで萎縮してしまうということは、絶対にないと思う。通知の仕方が問題だ。ホワイトハッカー的な行為については、適切な方法で
> 通知してくれれば、我々は必ず受け入れていたはずだ。他者の人権や社会的環境のことは視野になく、単純に“セキュリティ”のこと
> しか考えることのできない幼稚な研究者こそ、ネットワーク社会で最も迷惑な存在ではないだろうか。

「セキュリティ上の問題などを指摘する活動が萎縮する」という表現から、今後の話をしているのであり、ACCSに限ったことではないと
推定できます。

「適切な方法で通知してくれれば、我々は必ず受け入れていたはずだ。」
これは現在完了系で、これまでも受け入れてきたし、あの時もそうしてくれれば過去の実績を踏まえ当然受け入れたと明言しているわけです。
ここでの「我々」は、前文を継承するから、当然ACCSに限ったことではありません。

さて、これまでoffice氏が指摘してきたことは受け入れられたでしょうか。
身元調査もされました、無視もされました。受け入れられたとは思えません。
office氏に限らず、一般にこうした指摘「ホワイトハッカー的な行為」は無視されてきました。

そして、「適切な方法」って何でしょうか。
誰が適切って判断するんですか?客観的指標が無ければ、主観で不適切って判断される可能性があります。

適切って判断されなかったら、逮捕されて、顔をテレビ局に晒されて、捏造された報道で個人情報を書きたてられて、
巨額の損害賠償を請求されるんですよ。

これでも萎えないというなら、お前が萎えないでやってみせろよ。

少々言葉を荒げますが、ここまで正義感ヅラするなら、この前編、後編に論拠を示せよ。
こんな稚拙な文でセキュリティ研究者を舐めるな。


> ホワイトハッカーの集まりと称して、自分たちは多少なりとも消費者の味方だとか、ネットワーク秩序の安全のために活動
> していると言うのだったら、我々から事件の経緯をきちんと教えて欲しいと連絡するまでもなく、これまでの経緯を全部
> 紡ぎ上げて自ら総括するのが当然ではないだろうか。それで自己批判するもよし、提言していくもよし。そのための団体
> ではないのだろうか? 

著作権の保護だとか、ネットワーク秩序の安全のために活動していると言うのだったら、まず自ら事件のこれまでの経緯を
全部紡ぎ上げて自ら総括するのが当然ではないだろうか。

前編も突っ込んでおきます。
> 結局、我々ばかりがしゃかりきになって情報が流出していないかをチェックし、被害者の方にはお詫びに行き、この2カ月以上、
> この問題にかかりっきりの状況だ。刑事上の威力業務妨害に当たらなくても、当然、民事上の不法行為としては成立すると考えた。

office氏に指摘されずに流出していたことに後から気づいた場合、被害者の方にはお詫びに行かず、問題としても扱わないのでしょうか。
だって、office氏の行動が民事上の不法行為だというなら、不法行為の対象となる損害はoffice氏の行動に起因しなければなりません。
office氏が指摘しなくても、誰も指摘しなくてもこの作業は発生します。
ふ〜ん、指摘されなければ、詫びもしないし問題として扱わないんだ、ふ〜ん。


ここで冷静に考えを整理して見ます。
・損害賠償は変、対応費用はoffice氏に関係なく発生するので、因果関係は無い
不正アクセス禁止法は従来の解釈では違法と言えないが、法廷に持ち込むこと事態は法の審議に繋がるだろう
NHK朝日新聞の報道はやり過ぎどころか、これこそ犯罪
ACCSのまとめがここで矛盾することで、これまでACCSの対応を支持して来た人は、ACCSのこれまでの主張を全部見直さなければならなくなった

被害者不在のまま損害賠償を起こし、責任の一端があるにも関わらず被害者の側にまわった。
ここがACCSの評価のターニングポイントだと思います。

最初から被害者不在のまま美辞麗句を並べただけなのか、どこかで道を踏み外したのか、今となっては
弁明のしようもないので、office氏と一緒に被告に並んで法にゆだねるくらいの覚悟はあるらしいから、是非並んで欲しいです。