振り返ってoffice氏の報道

office氏脆弱性を指摘してきた活動も、「何をするかよく分からないハッカーは、罰せられて然るべきだ」的に新聞やテレビで叩かれてきた。

マスコミが、ジャーナリストが責任ある報道をしてきただろうか。
勇み足で彼が晒した個人情報は、プライバシー侵害でなら償う覚悟を自身で表明している。

なのに何故、被害者不在で不正アクセス禁止法で強引に裁こうとする?

この裁判は、奇しくも、自分の情報を自分達で検証できるか、お任せ泣き寝入りになるかの争いである。


PL法と同様、自分達の安全は自分達で守るべきである。確かめる術を失ったらどうなる?個人情報保護法施行まで1ヶ月の状態で、企業のセキュリティ・レベルが上がったか?安全なことが確かめられたか?
PL法以前は、企業が安全だと言い張った製品の危険性を消費者は立証する術を持っていなかったではないか。


なのに、今、目に付くのは、盗難パソコンによる漏洩事件のカミング・アウト大会ばかりである。


施行1ヶ月前の現状を見て、それでもお上の設けたフレームワークに盲目的に自分の個人情報をささげられますか。