セキュリティ業界では著名なハニーポッター氏のBlogから「国家の罠」


http://d.hatena.ne.jp/connect24h/20050503#p1

officeさんについては、彼は政治家ではないですし、彼が事件で行った行動は、倫理的にみても、一般の人の感覚からしても、有罪相当だと思いますので、国策捜査そのままの状況であることはないと思いますが、逮捕までに至る「劇場型」の捜査など、非常に今の検察の捜査の仕組みについて理解するのに役立つと思います。

特に、まずは有罪ありきで、周りの事情聴取からストーリーを作っていくくだりなど、伝え聞こえてくる、関係者の話からも、非常に近いように感じました。

正直、こういう経緯と流れを見てしまうと、個人的には、officeさんには、例え、不本意でも有罪と認めて、自分なりの主張をまとめた本なりを出すなりして、新たな人生に出発したほうがよいと思いますが、まぁ、officeさんは基本的に戦う人なので、ライフワークのように、控訴を続けていくんでしょうね・・・

有罪相当が、何の罪に相当するまでは書かれていません。

私も、個人情報を危険に晒すという行為は、プライバシー侵害であり、一般の感覚からみたら何かしら裁かれるべきだと思われると考えます。

しかし、事件は2003年11月8日、正月明けの朝日新聞一面を飾るも、正直、何で今ごろと思いました。

そして逮捕は2月。

逮捕以前に、テレビ報道を駆使して仕事中にまで押しかけて撮影させるなど、
悪質なイメージを作り上げようというドラマ化は、

       有罪にする

という揺ぎ無い方針の元で行われていたと強く感じられます。

それだけに、逮捕後の裁判の中で後からFTPが出てくる等、有罪の立証に不手際な部分があり、
検察に矛盾あらば無罪とすべきであり、識別符号に依存しないよう法改正せよと言いたいのです。
イベントでoffice氏が行った行為自体は、あってはならないことだから、それを取り締まれるよう
法を改正すべきでしょう。

国策捜査の犠牲になるには、郵政公社や巨大企業を相手に警鐘を鳴らした氏は格好のターゲットだったかもしれません。
指摘したら潰れてしまうような会社は相手にせず、公共性の高い組織ほどセキュリティ高くあるべしという意図が
あったかまでは分かりませんが、office氏のそうした傾向が裏目に出たと言えます。


余談ながら、ハニーポッター氏がoffice氏に対し、丁寧な言い方をされていることを非常に嬉しく思います。